審美歯科治療について歯医者さんにインタビュー!
田ノ岡亜矢子 先生

先生の経歴について

編集部

先生のご経歴を教えてください。

田ノ岡先生

昭和大学歯学部を卒業後、大阪大学歯学部大学院で博士号を取得しました。現在は大阪・京橋の歯科医院を口腔外科専門医の兄と開業し、副医院長を務めて1年ほどになります。

治療の種類について

編集部

最近、審美歯科に関心を持つ方が増加しています。さまざまな治療法があると思いますが、どのような治療のニーズが高いのでしょうか。

田ノ岡先生

審美歯科では、「虫歯や歯周病を治療する」「噛み合わせを良くする」といった機能的な部分の改善に加えて、「歯を白くする」「歯並びを美しくする」など、美観の面も考えた治療をおこないます。

クリニックにより治療メニューは異なりますので、歯科医師の立場としては、そのなかで患者さんのニーズに応えていくことになります。患者さんから見れば、多くの治療法を扱っているクリニックは選択肢が増えることになりますね。

患者さんの要望について

編集部

審美に関して、患者さんからはどのような質問を受けることが多いですか?

田ノ岡先生

過去に治療した被せものの色や、形のトラブルについて改善したいという要望があります。

ほかにも、虫歯の相談にいらして、全体をキレイにしたいという方も多いですね。

質問で多いのはやはり値段です。治療総額はメニューや歯の状態により変わります。クリニックによって異なりますが、被せものだけなら10万円位からですが、根っこの治療も入ると15万ぐらいが相場です。

値段が高い安いの判断は患者さんには難しいと思いますので、しっかりと納得するまで相談されることをおすすめします。

審美歯科の治療は基本的に自費になります。

保険治療は「必要最低限度の治療」なんですね。痛くない、噛めるようにするとか。自由診療は金額も高いですし患者さんの希望する見た目や快適性など、更に質を高めた結果をしっかり出さなくてはいけないです。

患者さんが想像されるより、保険治療と自由診療は大きな差があります。歯の削る方法、型取りの材料なども異なるのです。

質の高い被せものを作るには、歯科技工士との連携が不可欠です。審美歯科専門の技工士と、細かい調整が必要になります。

単純に保険治療と自費治療を値段で比較するのではなく、治療のプロセスと仕上がりの質で検討されることをおすすめします。

治療が終わったあとについて

編集部

審美治療を受けた効果はいつまで続くものでしょうか?たとえば30代で受けた治療の効果は、50代になっても持続していますか?

田ノ岡先生

美しい歯を維持できるかは2つポイントがあります。

1つは加齢、もう1つはアフターケアです。

まず加齢について。老化によって体にさまざまな変化が起こりますが、口のなかも同じで、噛み合わせや筋力など歳を重ねるほどに変わっていきます。そのため、歯のメンテナンスは必要になります。

ただ、年齢よりも歯のお手入れの影響が大きいですね。

自費治療といえどもきちんと歯磨きができていないと、虫歯や歯周病になります。正しいお手入れが出来ていないと歯の間が空いてきたり、欠けたり割れたりすることも。アフターケアは自分だけでは難しいので、「歯がきちんと磨けてない」とか、「歯茎が下がってきている」とか、どうすれば安定して維持できるかを指摘してくれる歯科医院にかかるといいと思います。おせっかいなぐらいの歯医者さんがいいですね。

アフターケアについて

編集部

アフターケアはどのような流れでおこなうのでしょうか

田ノ岡先生

最低でも半年以内には歯科医師のアフターケアを受けるべきです。

審美治療、矯正治療をおこなった先生に診ていただくのがいいと思います。先生は患者さんの癖をわかっているんですよ。歯磨きがあまり得意ではないとか、虫歯や歯周病になりやすい傾向があるかなど。

治療の間隔も、個別に最適なタイミングを判断してもらえます。

その後も、定期健診やクリーニングを受け続けることがおすすめです。

矯正とインプラントの違いについて

編集部

歯並びをキレイにしたいと考えたとき、歯列矯正かインプラントを想定される方がいるとおもいます。2つの違いについて教えていただけますか。

田ノ岡先生

歯列矯正は、なるべく歯を削らずに、自分の天然の歯で歯並びを変えたい方の治療です。

インプラントは、失ったところに歯を補うものです。キレイな人工の歯を埋め込むため、矯正と似た治療だと考える方もいますが、埋め込んだ部分のみの治療になります。

インプラントはすべて自費治療になるので、被せものは審美を意識した選択をする方が多い状況もあります。噛めればいい、という方は金属を選ばれますし、審美を重視してより高額なセラミックにする方もいます。

セラミックは審美だけでなく、プラークなどの汚れがつきにくかったり、アレルギーを起こしにくい、歯との適合精度が良いなどメリットもあるので、全般としてセラミックを勧められる先生が多いのではないでしょうか。

審美治療の流れについて

編集部

矯正治療や審美治療の流れを教えてください。

田ノ岡先生

流れとして、大きな虫歯や進行しそうな歯周病を先に治療します。矯正装置を付けると、基本的には治療が終わるまで外せないので、ほかの治療ができないので悪化してしまう可能性が高いんですね。

ですので、一般的にはお口の中を整えたあとに、矯正の治療をおこないます。

医院によって、矯正だけ、審美だけ、両方やる、さまざまなので、ご希望にあった医院を選ぶと良いと思います。個人的には、矯正は矯正の、審美は審美の専門にかかるのがいいかな。

クリニックの選び方について

編集部

数多くある審美歯科クリニックを選ぶために、重視すべきポイントはありますか?

田ノ岡先生

ホームページはクリニック探しの参考になると思います。ページ全体の雰囲気や、先生が優しそうか、経験が豊富そうとか。審美関係の学会に入っている、博士号を取っているなども目安にされるといいと思います。。

とはいえ、実際に足を運んでカウンセリングを受けることが一番です。

高額な治療になりますので、決断を後悔しないためにも、ピンと来るクリニックがあったら、先生と具体的にお話してみるのがいいですね。治療期間とかお金とか、ライフスタイルにあっているかとか。

たとえば、仕事が忙しくて急な予定変更や、治療できない期間が出てくる方。先生によっては突然に治療スケジュールが狂うのを嫌がる先生もいらっしゃいます。予約が取りにくくなるなど患者さんにもデメリットがあるので、スケジュールは柔軟に対応してほしいなど、自分のライフスタイルで譲れないことなどがあれば、希望はきちんと最初から伝えておくことが大切です。

カウンセリングのときに、話をよく聞いてくれる先生がいいと思いますね。

患者さんの希望を組んだ上で、プラスアルファの提案をしてくれる先生は頼もしいです。

特定の歯の色だけでなくて、隣の歯の色や形もあわせて調整したり、歯茎の形にトラブルがあったら、歯肉も含めて整形してくれるような。

そういう先生は治療のバリエーションを持っているので、「なにか違うな」と思ったときに柔軟に対応してくれるはずです。

クリニックとホワイトニングサロンの違いについて

編集部

クリニックとサロンの違いについてお聞きします。最近歯科医院以外が運営するセルフホワイトニングサロンがありますよね。危険性はないのでしょうか。

田ノ岡先生

サロンと歯科医院は、端的に言えばホワイトニングに使う溶剤が違います。溶剤が異なるので効果も変わります。

サロンの溶剤では、歯の着色汚れは取れるかもしれませんが、歯磨きの延長とも言えますね。

私たち歯科医師は「過酸化水素」を使ってホワイトニングをおこないますが、これは劇薬ですので、歯科医師が管理しているところでしか使えません。

実際にどんな溶剤を使っているのかわかりませんし、薬剤に詳しい医療関係者が判断していないサロンがほとんどではないかと思うので、効果の信頼性は低いと感じます。アレルギーなどトラブルの懸念もありますので。

クリニックより安いからとサロンを選んでも、結果的に満足できなかったり、治療回数が増えてそこまでお得ではない、という懸念もあります。

ホームホワイトニングの個人輸入について

編集部

個人輸入でのホームホワイトニングも、危険性は高いのでしょうか?

田ノ岡先生

被害報告を目にすることはあります。

クリニックの溶剤を個人輸入して、ホームホワイトニングの薬剤として自宅で使った方が、歯茎が爛れてしまったというケースがありました。

正しい使い方も、溶剤についての危険性の理解も乏しいので、自己判断で使うことは非常に危険です。

美しい歯を保つためには?

編集部

最後に、美しい歯を保つために必要なこと、予防法を教えてください。

田ノ岡先生

大前提としてセルフケアをしっかりおこなうことは必須です。

  • ・正しい歯磨きの仕方を身につける
  • ・歯ブラシ以外にも、歯間ブラシやフロスなどのアイテムを使う
  • ・アイテムはこまめに新調する
  • ・かぶせものがあれば工夫して念入りに磨く

これらのことを守っていただければと思います。

また、自分のお口の中の特徴を知ることが大事です。特徴とは、再度虫歯になりやすいところと考えてもいいでしょう。

虫歯は生活習慣の結果です。虫歯が同じあたりにできるということは、そこの歯磨きが足りないと言えます。

そこをしっかりケアできるように先生に教えてもらってください。定期健診での点検と、正しいホームケアで、歯を美しく保てます。

田ノ岡亜矢子 医師

  • お名前
    田ノ岡 亜矢子(たのおか あやこ)
  • 専門とする科目
    一般歯科、審美歯科、有床義歯
  • 経歴
    昭和大学卒、大阪大学大学院歯学研究科大学院博士課程修了、たなか歯科口腔外科クリニック副院長
  • 所属
    たなか歯科口腔外科クリニック
    https://kyobashi-dent.com
  • 資格
    歯学博士・歯科医師免許・米国NLPマスタープラクティショナー
  • ブログやSNS
    Instagram
    https://www.instagram.com/t.ayako.style

※効果には個人差があり、同様の効果を保証するものではありません。

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