審美歯科で治療出来るコト

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セラミックのギモン
ハイブリッドセラミックの
メリット・デメリットは?

セラミックとプラスチックの混合素材のハイブリッドセラミックは審美性も高く、セラミックよりも安いため広く普及しています。ここでは、そのハイブリッドセラミックのメリット・デメリット、他の素材との違い、保険適用の可否について解説します。

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ハイブリッドセラミックとは

ハイブリッドセラミックとは、セラミック(陶器)とレジン(プラスチック)の混合素材で作った被せもののこと。陶器の強度とプラスチックの弾力性をかけ合わせた被せものが、ハイブリッドセラミックと考えてください。プラスチックよりも審美性にすぐれ、セラミックよりも価格が安いことから、歯科治療の現場では広く利用されています。

セラミックとレジンの混合素材とは言っても、どちらかと言えばプラスチックに近い素材。治療方法も、レジンで行なわれているものとよく似ています。

ハイブリッドセラミックのメリットとデメリット

ハイブリッドセラミックのメリットとデメリットを見ていきましょう。

ハイブリッドセラミックのメリット

保険診療で小臼歯に白い被せものを装着できる

小臼歯とは、犬歯の後ろにある2本の歯。従来、保険診療で小臼歯に被せものをする場合は、金属かプラスチックしか使用できませんでした。かみ合わせの際の強度の問題もあることから、多くの歯科医師は金属を使用してきましたが、平成24年4月より、保険診療で小臼歯にハイブリッドセラミックを使用できることになりました(条件あり)。小臼歯は比較的目立つ歯なので、ハイブリッドセラミックを使用すれば審美性の問題が解消します。

歯茎が黒くならない

金属の被せものをした場合、口の中で流れ出た金属成分が歯茎にしみこんで、歯茎が徐々に黒くなっていきます。この黒色は入れ墨と同じ原理で歯茎にしみこむため、磨いたところで除去できるわけではありません。その点、ハイブリッドセラミックには金属が配合されていないため、歯茎が黒く変色することはありません。金属アレルギーの問題も解消されます。

治療費が安い

小臼歯にハイブリッドセラミックを被せる場合は、保険が適用となります。仮に3割負担の場合、治療費は10,000円程度~となります。

ハイブリッドセラミックのデメリット

セラミックよりも審美性は低い

オールセラミッククラウンとは違って、ハイブリッドセラミックに高い審美性を求めることはできません。特に透明感は、オールセラミッククラウンのほうがかなり高いと言えるでしょう。ただし、ハイブリッドセラミックでも本来の歯に近い色に近づけることはできるので、色のバランスが不自然というわけではないので安心してください。

時間と共に変色してくる

ハイブリッドセラミックのベースとなる素材はプラスチックなので、時間と共に少しずつ変色してきます。治療後、3~4年程度で黄色味を帯びてくるのが一般的です。もちろん再治療を行なうことは可能ですが、他の歯への影響を考えると、数年おきに再治療を繰り返すことは推奨されません。

すり減りやすい

ハイブリッドセラミックは、プラスチックが中心素材である以上、強度は弱めです。かみ合わせの力が強い人や、歯ぎしりをするクセのある人がハイブリッドセラミックを被せると、徐々に表面がすり減って素材に穴が開いてしまうことがあります。

ハイブリッドセラミックがおすすめの方

ハイブリッドセラミックは、セラミック系の素材に比べて治療の汎用性が広いとされています。クラウン(差し歯、被せもの)、インレー(詰め物)、ブリッジのいずれにも使用が可能です。ただし、前歯の表面に貼り付けるラミネートべニアとしては使用できません。

不自然ではない白さが特徴なので、最低限の審美性を維持したい歯(主に小臼歯)の治療に使用するのがおすすめです。

ハイブリッドセラミックの治療の流れ

ハイブリッドセラミッククラウンの治療の流れは以下の通りです。

①治療の前提となる前処置を行なう

ハイブリッドセラミッククラウンを最良の状態で行なうためには、その前提となる前処置を行なう必要があります。まずはレントゲン撮影をし、歯の状態や虫歯の深さなどを確認。必要に応じて神経保護や歯の根の処置などを行ないます。ハイブリッドセラミッククラウンの装着後、内部にトラブルが生じないようにするための大切な工程です。

②神経がない歯の場合は土台を作る

歯に神経がない場合、治療前に土台を作る必要があります。歯が多く残っている場合はプラスチックで、少ししか残っていない場合は金属で土台を作ります。なおファイバーポストという強固な土台もありますが、ファイバーポストを使用する場合には保険の適用とならないので注意してください。

③歯の形を調整して型を取る

ハイブリッドセラミッククラウンをベストな状態で装着できるよう、歯を削って形を整えます。歯の形が完成したら、型を取って技工士に送り、歯ブリッドセラミッククラウンの作成に入ります。

④ハイブリッドセラミッククラウンを装着する

ハイブリッドセラミッククラウンが完成したら、クラウン用の接着剤を用い、歯に被せて接着させます。その後、歯科医師によるかみ合わせの微調整を行ない、治療が終了します。なおハイブリッドセラミッククラウンの接着状態を安定させるため、治療後30分は飲食を控え、かつ48時間は固いものを噛まないようにします。

ハイブリッドセラミックとオールセラミックの違いは?

すでに説明した通り、ハイブリッドセラミックはセラミック(陶器)とレジン(プラスチック)の混合素材のこと。通常のセラミックとの違いを、改めて確認してみましょう。

セラミック

セラミックとは、陶器の素材で作られた被せ物のこと。変色や材質劣化の可能性が小さいため、適切な使用方法を守る限り、審美性も強度も長期的に維持されます。特に審美性は非常にすぐれ、色はもとより適度な透明感など、天然歯とほとんど見分けができないほどです。一方で素材が固すぎることが災いし、噛み合わせにおいて他の歯を傷つけてしまったり、場合によっては欠け・割れが生じたりするケースもあります。

ハイブリッドセラミック

陶器とプラスチックを混合した素材のこと。適度な柔軟性があるため、セラミックとは違って、噛み合わせで他の歯を傷つける等のリスクもありません。セラミックよりリーズナブルに治療できる点も特徴です。一方で、審美性の点でセラミックに劣ることがデメリット。素材自体の透明度、経年による変色性などは、セラミックのほうがすぐれていると言えます。

治療費

どの歯をどのように治療するのか、などによって治療費は異なりますが、オールセラミックの1本の治療費は、おおむね120,000円程度と考えておきましょう。それに対してハイブリッドセラミックの1本の治療費は、保険適用で10,000円程度~。かなり大きな違いがあります。

審美性

審美性については、オールセラミックのほうがかなり高いでしょう。透明感があるだけでなく、自由に色や形を選ぶことも可能です。一方でハイブリッドセラミックには、決して不自然さはありませんが、オールセラミックほどの透明感やツヤはありません。

素材の強度

オールセラミックのほうが、強度は高めです。また、歯の部位に応じて、製造工程で強度を変えることも可能です。一方、ハイブリッドセラミックにはプラスチックが含まれている分、強度はオールセラミックに劣ります。

治療に適した部位

オールセラミックは、審美性が特に重視される前歯に適しています。一方、ハイブリッドセラミックは、最低限の審美性を維持したい小臼歯に適しています。

寿命

オールセラミックの寿命もハイブリッドセラミックの寿命も、治療から7~10年程度と考えておいて良いでしょう。ただし、口内環境のメンテナンス次第では寿命を大きく延ばすことも可能なので、コマメな歯磨きは励行したいものです。なお、ハイブリッドセラミックのほうは、治療後数年で色が黄ばんでくることがあることを承知しておきましょう。

ハイブリッドセラミックとセラミックの併用もできる

ハイブリッドセラミックには、強度と柔軟性という2つの特徴があるため、クラウン(被せ物)、インレー(詰め物)、いずれの症例にも適した素材と言えます。ただし、いかに強度が高いとは言え、非常に強い力のかかる奥歯の大臼歯においては、ハイブリッドセラミックは強度不足となる恐れがあります。そのため大臼歯に対してセラミックを使い、小臼歯に対してハイブリッドセラミックを使う、といった併用型の治療も見られます。
なおクラウン、インレー、いずれの場合でも、歯の場所に限らず大きな面積が治療の対象となる場合、審美性と強度の観点からセラミックを推奨する歯科医師が多いようです。

ハイブリッドセラミッククラウンの保険適用について

かつて、ハイブリッドセラミックによる治療は、すべて自由診療でした。保険の適用外だったので、治療費は非常に高額でした。

その後、平成24年4月より、条件付きでハイブリッドセラミックに保険が適用されることとなり、以下の条件を満たした場合は健康保険が適用となりました。

  1. 前歯から数えて4番目と5番目にある小臼歯の治療に限る 小臼歯以外の歯にハイブリッドセラミックを使用することは可能ですが、保険は適用されません
  2. CAD/CAM装置によってハイブリッドセラミックを製作する CAD/CAM装置を導入している歯科医院で治療してもらう必要があります。
  3. クラウン(被せもの)の治療に限るインレー(詰め物)やブリッジで使用した場合には保険が適用されません。

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