セラミック治療は痛い?発生しうる痛みの原因と対策まとめ
被せ物や詰め物で歯を補綴したり矯正したりと、セラミックではさまざまな治療が可能です。しかし、セラミック治療に伴って痛みが発生する可能性も0ではありません。ここではセラミック治療に伴う痛みの原因と、痛みが出た際の対処法をまとめています。
セラミック治療で痛みが発生するケース
セラミック治療で痛みが発生する際、以下のケースが考えられます。
元の歯を削りすぎてしまっている
セラミック治療では、元の歯を削って被せ物や詰め物で補綴するのが一般的。元の歯を削りすぎることで神経が露出したり過敏になったりして、痛みが発生することがあります。
治療した虫歯の菌がまだ残っている
「セラミック治療へ移る前に、虫歯の治療をした」という方に起こりうるケースです。治療したはずの虫歯菌がわずかに残留していると、セラミックの詰め物や被せ物で補綴した後も痛みが残ることがあります。
二次虫歯になっている
二次虫歯とは、治療した歯が再度虫歯になってしまう症状のこと。セラミックの被せ物を定着させる接着剤が劣化し、そのすき間から細菌が侵入することで二次虫歯になり、痛みが生じている。
噛み合わせが悪い
元の歯とセラミック歯の噛み合わせが悪いと、歯同士の摩耗や圧力の集中に繋がります。そうなると歯の神経が圧迫され、歯はもちろん首や肩などに痛みが出るケースも。「セラミック治療をしてから、何となく肩や首が痛い」という場合、噛み合わせの悪さが原因になっていることが考えられるので要注意です。
痛みが出たら控えるべきNG習慣
歯の痛みを悪化させる習慣例を、以下でまとめてみました。
血行を促進させる行為全般
体を温めて、全身の血行を促進させる行動は控えましょう。血行が促進されると、歯の神経が圧迫されて痛みが悪化する可能性があります。激しい運動や飲酒、入浴などは控えて、痛みがあるときはしっかりと休息を取ることが大切です。
喫煙
タバコのヤニが歯に付着して、口が不衛生な状態になります。くわえてヤニには唾液の分泌を減らす作用もあり、口の衛生状態がさらにひどくなるという悪循環に陥ることも。その結果、細菌が増えて炎症が長引くことが考えられます。
患部を触ってしまう
患部が気になって、指や舌で触ってしまうパターンです。指や舌の雑菌が患部に付着して炎症が悪化する可能性があるので、気になっても出来るだけ触らないようにしましょう。
痛みへの対処法
セラミックの治療で痛みが発生したら、以下の方法で応急処置することをおすすめします。
患部を冷やす
氷袋や冷却シートを頬に貼って、間接的に患部を冷やしましょう。氷を歯に当てるなどして患部を直接冷やすのは、冷たさが染みて痛みが悪化の原因になるので要注意です。
市販薬を活用する
市販の鎮痛剤を活用するのも手です。クリニックで処方される解熱鎮痛成分と同じ「ロキソプロフェンナトリウム水加物」が入っている薬だと、一定の鎮痛効果が期待できます。鎮痛剤を使用しても痛みが引かない場合、患部の炎症が酷くなっている証拠。その場合は早めに歯科医の指示を仰ぎましょう。
審美歯科でセラミック治療を考えている人へ
ワンポイントアドバイス
セラミックが痛いと感じたときは、二次虫歯の発生や噛み合わせの悪さなどさまざまな原因が考えられます。はじめの頃は問題なくても、使用している接着剤の劣化によって口腔ない環境が悪くなり、痛みが発生する場合も。治療だけでなく、定期的な検診によるメンテナンスが大切です。
セラミック治療でよくある質問
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Question01
歯を削ると必ず痛みは出るの?
セラミック治療では、元の歯を多かれ少なかれ削る必要があります。その際心配なのが痛みですが、セラミック治療で削る範囲は表面のエナメル質であるケースがほとんど。削った直後はしみるような感覚が表れますが、短期間で治まります。稀に神経の近くまで削りすぎてしまうケースも起こりますが、多くの場合は表面を削るだけに留まるので痛みを過度に心配する必要はないでしょう。
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Question02
セラミック治療の麻酔にはどんなものがある?
極細針を使った局所麻酔を使用するのが一般的です。クリニックによっては針を使わず、麻酔スプレーや麻酔ジェルを活用しているところもあります。