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歯茎・歯肉再生治療にかかる費用相場は?

審美歯科で歯茎がやせたり下がったりしてしまう症状を改善する方法はいくつかありますが、では実際のところ歯茎・歯肉再生治療の費用はどれくらいかかるのでしょうか?治療法別の料金相場と、クリニック選びのポイントをご紹介します。

歯茎・歯肉再生治療法について

歯茎再生治療には、大きく分けると「歯茎移植」「歯槽骨再生」「ヒアルロン酸注入」の3種類があります。それぞれの治療法について詳しく見ていきましょう。

歯茎移植

下がった歯茎の部分に、健康な歯茎組織を移植する手術です。歯茎組織の2層を移植する遊離歯肉移植と、同じく3層を移植するTG結合組織移植との2種類の手法があります。

自分の歯茎組織を移植するため定着が良いという反面、移植した部分に色の不整合が出てくる可能性があるといったデメリットもあります。

歯槽骨再生

歯茎を切開して歯周ポケット内の歯垢や歯石を除去。その上で歯槽骨が不足している部分に人工膜を装着し、時間をかけて歯茎の再生を待つといった手法です。

骨とともに歯茎に改善効果があるというメリットがある反面、再生までに長期間を要するというデメリットもあります。

ヒアルロン酸注入

歯茎にヒアルロン酸を注入し、徐々に歯茎を戻す手法です。3週間おきに3回程度の注入を行なうことで、見た目は歯茎が戻ってきます。

注射による注入なので手軽に行なえるというメリットがある反面、歯茎に炎症を持つ人は施術を受けられない、また、改善効果が得られるまでに数ヶ月かかるといったデメリットもあります。

歯茎・歯肉再生治療を検討している人へ
ワンポイントアドバイス

これら3種類の歯茎再生法の他に、歯列矯正によって一部の歯肉退縮が改善する場合があります。ただし歯列矯正を歯肉退縮の改善に利用する例はまれ。歯並び矯正という本来の目的を目指す過程で、副次的に得られる可能性のある効果と考えるべきでしょう。

また、小帯形成術(歯茎につながる筋を調整する施術)を受けることで、歯肉退縮の進行を抑えることはできますが、下がった歯茎を元に戻す効果は期待できません。

【早見表】歯茎・歯肉再生治療の費用相場

治療方法 費用相場 治療期間
遊離歯肉移植術(FGG) 1-16万円前後 術後1-2週間で抜糸
2-3ヶ月後に定着
結合組織移植術(CTG) 3-16万円前後 術後1-2週間で抜糸
歯茎の定着まで2-3ヵ月
歯周組織再生誘導法(GTR) 5-15万円前後 手術は約2時間
骨が定着するまでに4-6ヵ月
治療完了まで6-12ヵ月
光殺菌療法 1,000-3,000円前後 -
エムドゲイン 3-19万円前後 術後10-14日で抜糸
2-3ヵ月で定着を確認
月1回のメンテナンス
ヒアルロン酸注入 3-5万前後 -

※下記治療詳細にそれぞれの費用相場参照元を記載

歯茎・歯肉再生治療の費用とメリットデメリット

美しい口元を生み出すのは、キレイにそろった歯だけでなく健康的な歯茎も重要なポイントです。ところが年齢によって歯茎が下がったり、厚みがなくなってしまったり、歯周病が進行して歯茎がやせてしまう人も多いのです。こうした症状を放置していると、歯を覆っていた肉がなくなって歯がぐらつく、歯茎の黒い部分が見えてしまう、かぶせ物の形が合わなくなってしまう、知覚過敏になる、歯周病が悪化する…といったトラブルが起きてしまいます。それでは、せっかく審美歯科で受けた治療も無駄になりかねません。

そこで行われているのが歯茎の再生治療です。審美歯科で受けられる主な治療法のメリット・デメリットと費用相場をまとめましたので参考にしてみて下さい。

遊離歯肉移植術(FGG)

患者自身の健康な歯茎を切除し、下がった歯茎の部分へ移植する手術です。手術時間は1本につき1時間ほど。術後、多少の腫れや痛みを伴います。移植された歯茎は、2~3ヶ月ほどかけて少しずつ定着していきます。自分の歯茎組織を移植するので、拒絶反応もなく定着率も良好です。

だし、どのような患者にも適用される手術ではなく、「連続する複数の歯の歯茎が3/4以上にわたり退縮していること」「患者本人が見た目の改善を強く希望すること」など、適用には一定の要件が必要となります。なお、歯茎全体が下がってしまった場合には、当手術を行なうことが困難となります。効果的な治療法ではあるため、歯茎が下がってきたと感じたら早めに歯科医院で当治療を検討したほうが良いでしょう。

費用相場3-5万円 期間術後1-2週間で抜糸
2-3ヶ月後に定着
メリット定着までの期間が短い デメリット歯茎の色に違いが出る
多少の腫れと痛みがある

※費用相場参照元(2024年9月5日調査時点)

【遊離歯肉移植術(FGG)】
星川駅前歯科クリニック(https://hoshikawa-shika.com/price/)
東京歯周病吉田歯科クリニック(https://tokyo-perio-yoshida-dc.com/price/)
クリスタル歯科(https://www.dental-crystal.com/price/)
飯島歯科医院(https://www.iijimashika.com/implantcenter/price/)
おんだ歯科医院(https://www.onda-dental.com/clinic/fee.html)

結合組織移植術(CTG)

上顎の口蓋と呼ばれる部分から結合組織(上皮組織・結合組織・骨膜の3層)を採取し、歯茎が下がった部分に移植して定着を図る治療法です。結合組織が定着することにより歯茎がふっくらとするため、高い審美的効果が期待できます。一般的な歯肉退縮でも用いられる手法ですが、インプラント治療に伴って併用されることの多い手法としても知られています。

なお当手術は遊離歯肉移植術(FGG)と似た処置になりますが、遊離歯肉移植術(FGG)の場合は上皮組織と結合組織の2層しか移植しない点において、両者には大きな違いがあります。審美的には、結合組織移植術(CTG)のほうが優れた仕上がりになると言われています。

費用相場3-10万円 期間術後1-2週間で抜糸
歯茎の定着まで2-3ヵ月
メリット定着までの期間が短い
周囲の歯茎の色と差が出ない
デメリット遊離歯肉移植術(FGG)よりも難しい手術となる

※費用相場参照元(2024年9月5日調査時点)

【結合組織移植術(CTG)】
なかの歯科クリニック(https://moriguchi-nakanoshika.com/cost/)
清水歯科クリニック入谷(https://www.go-shimizu-dental.com/gum.html)
渋谷しらゆり歯科(https://shibuyashika.net/cost/perio/)
塚口オオマチ歯科・矯正歯科(https://www.ohmachi-dc.jp/implant/)
目白マリア歯科(https://www.mejiro-mariadc.com/perio_case/20231024/)

歯周組織再生誘導法(GTR)

下がってしまった歯茎を切開し、内部の歯垢や歯石を丁寧に除去。歯茎とともに下がってしまった歯根膜という組織を引き上げるとともに、メンブレンと呼ばれる人工膜を設置。これにより徐々に歯槽骨と歯茎の再生を図る、といった治療法です。歯槽骨と歯ぐきの改善を確認したのち、メンブレンは除去されます。

この治療法は全ての歯肉退縮の症例に適用できるわけではありません。特に歯と歯の間の歯肉退縮には、適用が困難とされています。なお、治療費の総額は5万円~15万円程度となりますが、原則として保険適応の治療となるため、治療費の実費は自己負担分のみとなります。ただし保険適用外のメンブレンを使用するクリニックもあるため、治療前に医師から確認をしておきましょう。

費用相場5-15万円 期間手術は約2時間
骨が定着するまでに4-6ヵ月
治療完了まで6-12ヵ月
メリット歯槽骨がしっかり定着すれば、歯茎の改善効果が見込める デメリット人口膜を入れた分、元通りに縫合するのが難しい
隙間から細菌感染のリスクがある
歯科医の高度な技術が必要

※費用相場参照元(2024年9月5日調査時点)

【歯周組織再生誘導法(GTR)】
新座きりん歯科クリニック(https://niizakirin-dc.com/2024/08/29/is-regenerative-therapy-performed-in-dentistry-painful/)
岩野歯科クリニック(https://www.iwano-dc.com/periodontal-surgery/)
おおはら歯科クリニック(https://ohara-dentalclinic.com/menu/price/)
あゆみ歯科クリニック(https://ayumident-kyoutanabe.com/sishuugeka/)
鷺沼デンタルクリニック・矯正歯科(https://www.saginuma-dc.com/costs/)

光殺菌療法

歯周ポケット内に特殊な薬剤を注入し、これにレーザー光線を照射することで、歯槽骨や歯茎の退縮の原因となる細菌を殺菌する治療法。歯周病の治療法としても知られています。光殺菌療法は歯茎を再生する効果を狙う治療というよりも、歯茎の退縮を抑える効果を狙う治療法です。治療後は、歯茎の退縮が止まるだけでなく歯茎の変色も改善されていくため、高い審美効果が得られることでしょう。

歯周ポケット内を殺菌する治療法は従来から存在していますが、従来の方法は殺菌作用のある薬剤を注入するだけ、といった方法。一定の治療効果はあったものの、細菌が確実に除去できるわけではなく、また健康な歯肉に副作用を起こすというデメリットがありました。光殺菌療法は、これらデメリットを克服した画期的な治療法と言われています。

費用相場2-5万円 期間-
メリット感染リスクがない
腫れや痛みがほぼない
デメリット細菌に薬剤が触れないと効果が出ない
光が届かないと効果がでない

※費用相場参照元(2024年9月5日調査時点)

【光殺菌療法】
わかまつ歯科(https://wakamatsu-dc.com/periodontal/)
うららか歯科(https://uraraka-shika.com/introduce/price/)

エムドゲイン

歯茎を切開したのち、歯根に付着した歯垢や歯石を除去。そこにエムドゲインと呼ばれる薬剤を注入し縫合する治療法です。これにより歯槽骨の再生が図られ、徐々に歯肉が戻ってきます。骨や歯茎の再生スピードが早く、上記GTRよりも優れた方法であるという見解もあります。

なおエムドゲインとは、豚から抽出したタンパク質で作られた薬剤。歯槽骨・歯茎再生治療において、世界的に広く行われている薬剤です。エムドゲインは、歯茎再生における主な治療法の一つとなってはいますが、すべての歯肉退縮の症例に適応できるわけではありません。また症状によっては、歯茎の一部しか効果が出ない場合もあります。

費用相場5-15万円 期間術後10-14日で抜糸
2-3ヵ月で定着を確認
月1回のメンテナンス
メリット組織再生のスピードが速い
合併症のリスクが低い
デメリット骨の状態によっては再生できない場合がある
喫煙している場合は効果が得られない
歯茎の維持には、定期的なクリーニングが必要

※費用相場参照元(2024年9月5日調査時点)

【エムドゲイン】
世田谷デンタルオフィス千歳烏山(https://www.setaden.com/chitosekarasuyama/price/)
岩野歯科クリニック(https://www.iwano-dc.com/periodontal-surgery/)
鷺沼デンタルクリニック・矯正歯科(https://www.saginuma-dc.com/costs/)
宮本歯科(https://www.miyamotodental.com/fee/)
渋谷しらゆり歯科(https://shibuyashika.net/cost/perio/)

ヒアルロン酸注入

歯茎が下がった部分にヒアルロン酸を注入し、歯茎をふっくらとさせる治療法。複数回の注入を繰り返すことで、歯茎の退縮が徐々に目立たなくなってきます。 外科手術が中心の歯肉退縮治療において、注射だけで手軽に治療ができる点はメリット。ヒアルロン酸は、もともと人間の体内に存在している成分なので、心配することはほとんどありません。

ただし、すべての歯肉退縮に対して適用できる治療法ではない点を承知しておきましょう。歯周病や歯槽膿漏が原因で歯茎が下がった場合には、適用外の治療となります。また効果は半年~1年程度で消滅するため、永続的な効果を望む場合には、半年~1年のペースで定期的な注入が必要になります。

費用相場2-8万円 期間-
メリット治療が短期間
腫れや赤みが出にくい
デメリット効果を持続させるために定期的な注入が必要
歯茎の状態によっては注入ができない
歯茎の下がり方の状態によっては、歯茎が完全に戻らない場合がある

※費用相場参照元(2024年9月5日調査時点)

【ヒアルロン酸注入】
精密審美会(https://seimitsushinbi.jp/case/114021/)
おおじま駅前歯科・大島駅前矯正歯科(https://ojima-ekimae-dc.com/menu/hyaluronic-acid-chusya)
アラインクチュールデンタルオフィス(https://align-cdo.com/column/shinikuseikei)
ハピネス歯科クリニック(https://happiness-sika-clinic.com/blog/sisyubo/hagukiga-sagattekita/#ヒアルロン酸注入)

歯列矯正

歯列矯正をすることで、退縮した歯茎が元に戻ることがあります。具体的には、弓状の歯列からはみ出てしまった歯の歯肉退縮が改善されます。歯列からはみ出てしまった歯の歯肉は、下がりやすいことが分かってい.ます。歯槽骨や歯肉に問題はなく、単に歯列からのはみ出しが原因で歯肉が下がってしまった部分については、歯列矯正をすることで歯茎の肉が改善されます。

ただし、歯列矯正は、あくまでも歯列を美しくするための施術。歯肉退縮の改善を目的として歯列矯正をする人は、ほとんどいません。よってこれは、「歯列矯正をやったら、ついでに歯肉もきれいになった」という副次的な効果と考えておきましょう。

費用相場60~180万円前後 期間約1~3年
メリット虫歯や歯周病のリスクが減る
歯並びを調整することで審美性に期待できる
咀嚼機能の向上に期待できる
発音や滑舌の改善に期待できる
デメリット保険適用外のことが多く費用が高額になりやすい
治療期間が長く定期的な通院が必要
歯並びの状況によっては抜歯が必要になる

※参照元(2024年9月6日調査時点)

船堀ガーデン歯科 矯正歯科(https://funabori-garden-dc.com/column/orthodontic/orthodontic-cost-price/)
さっぽろ矯正歯科クリニック(https://www.hanarabi418.com/blog/q-before/orthodontic-treatment-cost.php)
Cuore矯正歯科(https://cuore-clinic.com/2024/02/12/orthodontics-cost/)

※矯正装置により費用や治療期間は異なります

小帯形成術

歯茎から唇・頬に向かい、小帯と呼ばれる筋が伸びています。この小帯が通常より短い場合は、歯茎が物理的に引っ張られ、歯肉退縮を起こしてしまうことがあります。小帯形成術とは、歯茎が引っ張られないよう小帯を調整する施術になります。術後は歯茎が小帯で引っ張られることがなくなるので、歯肉の退縮の進行を食い止めることができるでしょう。ただし、すでに下がってしまった歯茎が元に戻るという効果は、あまり期待できません。

費用相場3,000円前後
(保険診療の場合)
期間施術時の年齢により異なる
メリット施術方法によって処置時間が短い
デメリット施術方法によって出血量が多くなる

※参照元(2024年9月6日調査時点)

南青山パーソン歯科(https://person-dc.com/column/4469/、https://person-dc.com/column/4519/)
スマイルライン歯科・博多矯正歯科(https://dental-japan.com/pediatricdentistry/舌小帯・上唇小帯/)

歯茎・歯肉再生治療を考えている人へ
ワンポイントアドバイス

歯茎・歯肉再生治療は、ヒアルロン酸注入などの簡単なものから、歯科医の高い技術が必要なものまで様々です。歯茎の下がり方や黒ずみなどは人によって症状が違い、自分の歯茎の状態によって最適な治療法は変わってくるので、まずはドクターに診断してもらい、どの治療法が自分にとって最適か、また費用がいくらになるのか確認しましょう。

そもそも歯茎が下がる原因とは?

歯茎が下がってしまう原因は、1つではありません。非常に多くの原因があり、なおかつ、それらの原因が複合的に合わさって歯茎の退縮を引き起こすこともあります。歯茎が下がる代表的な原因について見ていきましょう。

加齢

加齢は歯茎が下がってしまう大きな要因です。しかも、加齢による歯肉退縮を避ける方法はないと言われています。歯茎が下がるペースを少しでも遅くするためには、日々の適切な口腔ケアが望まれます。歯茎に圧を入れ過ぎず、かつ歯垢をしっかりと除去する正しい歯磨きを実践していくことが大事です。

歯周病

歯周病とは、歯茎や歯槽骨(歯を支えている骨)が細菌に侵されて炎症を起こし、それらが徐々に破壊されていく病気のこと。放置すると、やがて歯がグラつき始め、最終的には抜けてしまいます。歯周病の進行過程では歯茎が下がる現象が見られます。早期に病巣を見つけ、早期に歯周病を治療することが歯肉退縮を防ぐことにもなります。

誤った歯磨き

歯磨きの際、ブラシは歯とともに歯茎にも直接当たっています。歯茎はとても柔らかい組織。あまり強い力を入れてブラッシングをすると、歯茎の表面が傷つき、やがて徐々に歯茎が下がっていきます。歯磨きとは、歯についた歯垢を除去するためだけの行為。歯垢を除去するうえで強い力は要りません。弱い力で行なう正しい歯磨きの方法を身に付けましょう。

抜歯をしない歯列矯正

一般に、歯列矯正は抜歯を行なったうえで治療を進めていきます。しかしながら、なるべくならば健康な歯を抜きたくないとの思いで、抜歯をしない歯列矯正を希望する方もいます。抜歯をしない歯列矯正を受けた方の中には、歯茎と歯槽骨とに不具合を起こし、歯茎が下がってしまう方もいます。歯並びとともに、歯茎の審美性も考慮した歯列矯正が望まれます。

噛み合わせの不具合

噛み合わせに不具合があると、一部の歯に過度な力が加わってしまいます。この力が日常的・継続的に加わることによって歯茎や骨に影響が及び、徐々に歯肉退縮へと進行していくことがあります。特に、受け口によるかみ合わせの不具合が、下の前歯の歯茎を下げていく要因として指摘されています。

歯ぎしり

歯ぎしりもまた、噛み合わせの不具合と同じ理由で、歯茎を下げてしまう要因となります。一部の歯に過度な負担がかかり、歯茎や骨に影響を及ぼすということです。ただ噛み合わせとは異なり、歯ぎしりは就寝中に無意識で行なわれることがほとんどです。歯ぎしりを防ぐため、就寝中に装着するマウスピースも販売されています。

歯並びの悪さ

歯並びが悪いということは、噛み合わせも正常ではないということです。噛み合わせに不具合があると、歯茎や骨に影響を与えて徐々に歯茎を下げてしまいます。八重歯なども含め、歯並びの悪さを指摘されている人は、歯列矯正治療も一つの選択肢として検討したほうが良いでしょう。

爪噛みの癖

子供でも大人でも、爪を噛む癖のある人がいます。あるいは、爪で歯茎を掻いたりする癖のある人もいます。これらの癖の影響が歯茎に蓄積してくると、歯茎が弱ってきて歯肉退縮を起こすことがあります。歯肉炎を発症している人に爪噛みの癖があると、一層歯茎が下がってくると言われています。

歯茎が下がっているのかセルフチェック

歯茎が下がっているかどうかを主観で判断することはできません。あなたの歯茎が本当に下がっているかどうか、以下でセルフチェックをしてみてください。該当する項目が多ければ多いほど、歯茎が下がっている可能性が高くなります。

下がってしまった歯茎は自然に治る?

一度下がってしまった歯茎は、虫歯と同様、自然に治るということはありません。そのまま放置していれば、歯茎はどんどん下がり続けていきます。歯茎は歯を支える重要な組織。歯茎が下がり続けると、審美的な問題に加え健康面での問題も懸念されます。歯茎が下がったことが判明したならば、早急に治療を開始すべきでしょう。

歯茎再生治療を受けるべき状態とは?

歯茎が下がってきた場合には早急に治療を開始すべきですが、特に次のような症状が見られた場合には治療に急を要します。一刻も早く歯科医院で歯肉再生治療を受けることを推奨します。

歯茎・歯肉再生治療でよくある質問

よくある質問イメージ

Question02

歯茎痩せを予防するにはどうしたらいい?

歯茎痩せや歯茎下がりが起きる一番大きな原因は、歯周病です。歯周病が進行すると歯肉炎が起きたり、骨が溶けて歯の根元が露出したり、歯茎が黒ずんでくるなどの症状を引き起こします。歯茎痩せを防ぐには、歯周病が悪化しないようにオーラルケアを徹底すること。朝起きた時、夜寝る前、食事の後の歯磨きはしっかりと。指で歯茎をくるくるマッサージする歯肉マッサージもつけると効果的です。歯ブラシは柔らかめのものを使って、ゴシゴシ強く磨かず、1本1本丁寧に時間をかけて磨きましょう。仕上げに歯間ブラシなどで歯の間の細かな汚れを掻き出すとさらに効果的。ただし歯間ブラシは無理に通そうとすると歯茎を傷つけ、逆に歯茎下がりの原因になってしまいますので、くれぐれも無茶はしないこと。

よくある質問イメージ

Question02

値段の安さに飛びつくのは危険?

歯茎・歯肉再生治療の多くはクリニックが値段を決める自由診療です。そのため料金はクリニックによって大きく異なりますが、安いクリニックに飛びつくと、経験が未熟な医師に担当され、施術後にも違和感や腫れがひかなかったり、歯茎が陥没してしまうなどのトラブルが起きてしまい、結果的に治療費がかさんで高くついてしまうケースもあります。安いには安いなりの理由があるのです。歯茎再生治療はドクターの技術力やセンスによって仕上がりが大きく左右される施術ですので、ドクターとしっかり話し合って、クリニックは慎重に選ぶようにしてください。

よくある質問イメージ

Question01

歯茎再生治療は保険が効くの?

歯茎・歯肉再生治療にはさまざまな方法がありますが、そのうち歯周組織再生誘導法(GTR)には健康保険が適用されます。その他、歯周病や歯槽膿漏治療に該当すると認定された場合は、保険適用となる場合もあります。ただし歯茎・歯肉再生治療は高度な歯科技術が必要なため、保険適用範囲では治療が行き届かず、クリニックによっては自由診療をすすめられる場合もあります。

よくある質問イメージ

Question02

数ある治療方法でどれを選べばいい?

治療方法は症状や予算によっても適した施術が変わります。ドクターの得意不得意も違うため、複数のクリニックでカウンセリングを受けたうえで、それぞれのメリットやデメリット、将来的なこともふまえたうえで、医師と相談のうえ判断することがおすすめです。

当サイトの「歯茎再生」に関するコンテンツ作成の方針

当サイトの「歯茎再生」に関するコンテンツは、日本歯周病学会「歯周病患者における再生治療のガイドライン2012」を参考にしつつ、エビデンスベースの記事作成に努めております。

【参照】日本歯周病学会「歯周病患者における再生治療のガイドライン2012」http://www.perio.jp/publication/upload_file/guideline_regenerative_medicine.pdf

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