奥歯のセラミックが割れた
白くて自分の歯と比べてもほとんど見分けがつかないため、注目されているセラミックの被せ物。前歯や笑った時に覗く歯の治療や金属アレルギーを持っている患者さんの治療でよく用いられています。また、ホワイトニングでは対応するのが困難な変色した歯を白くすることもできるため、美しく健康的な口元に憧れる方々に支持されています。
割れる原因とは?
そんなセラミックの治療を受けたのに割れてしまったという話をよく耳にします。銀歯での治療とは異なり保険の適用外となるので、費用は高額になってしまいがちなので、治療してすぐに割れてしまっては目も当てられません。そこで今回は、そうならないためにもセラミックの歯が割れてしまう原因をピックアップして紹介していきます。セラミックの歯をつけたばかりの人は参考になると思いますので、最後まで読んでみてください。
歯ぎしり
セラミックの歯が割れてしまう原因として多いのが歯ぎしりです。セラミックの歯にはいくつかの種類がありますが、どれも陶材でできているので硬いのが特徴。通常のセラミックだと、エナメル質の約2倍、セラミックよりも硬度の高いジルコニアだとエナメル質の4倍ともいわれています。硬いもの同士がぶつかると柔らかい方が摩耗するため、歯も噛んで上下の歯がぶつかると柔らかい方の歯がすり減ることに。ところがセラミックやジルコニアの歯を入れた場合、天然の歯や銀歯,ハイブリッドの場合は速いスピードですり減っていくことになります。普通の人であれば、上の歯と下の歯があたる時間は1日で15分ほどなのでそれほど問題はないのですが、歯ぎしりをする人の場合だと、数時間というケースも珍しくなく、中には10時間以上という人もいるようです。上下ともにセラミックの場合だとそのままどちらかが割れてしまうということも十分に考えられます。
食べ物
セラミックの歯は、外からの衝撃に弱いため、硬いものを食べると割れたりヒビが入ってしまうといことが考えられます。せんべいやラスク、アーモンド、かち割り氷などは食べないようにしましょう。
割れたときの対応
セラミックでの治療を受けた場合、保証期間と呼ばれるオプションが付いているケースがあります。何らかの理由で割れてしまったりヒビが入ってしまったりするなど、突然のアクシデントによってセラミックを入れた歯が欠けたりするトラブルに見舞われてしまうことも。そのような場合に備えて、各歯科クリニックでは条件を満たしている場合において、無償で装着の付け直しを行っています。
セラミックによる治療は保険適用外となるため、銀歯などによる治療に比べると費用が高額になります。保証制度が付かなければ、セラミック治療は100%患者さんの負担になってしまい、再度、高額な負担をしてもらうことにもなりかねません。しかし、保証制度がついてれば、万が一のトラブルに巻き込まれた場合でも無償、もしくは再診料のみで治療が受けられるので、安心して治療を受けることができます。
保証される期間ですが、一般的には、1~3年程度に設定しているクリニックがほとんどですが、中には5年という長期間の保証がついているところもあります。クリニックごとに保証期間が異なるのは、他のクリニックとの差別化を図るため。この保証期間というのは特段、法律で定められているものではありません。ですので、自分たちのクリニックを選んでもらうために設定期間を長くしているケースも多く、10年や20年などの長期にわたって設定しているところがあるほか、保証期間は3年だけれどもその後は半額を保証するといったケースもあります。
ただし、期間内であれば絶対に保証を受けられるという訳ではありません。ほとんどのクリニックが保証するための条件を定めています。とくに多いのが定期的な検診。全くメンテナンスを行わずに壊れてしまったといわれてもクリニック側も困ってしまいます。ですので、セラミックによる治療を受けた場合は、こまめにクリニックで診てもらうようにしましょう。
審美歯科でセラミック治療を考えている人へ
ワンポイントアドバイス
いかがだったでしょうか?セラミックの治療費は高額なので大切に使いたいものです。今回、紹介したことを参考にして、セラミックの歯を長く使い続けられるようにしてくださいね。