ホワイトニングのギモン
審美歯科メニューにある「ホワイトニング」は、審美歯科治療の中でも人気の施術メニューです。最近ではホワイトニング専門サロンも登場するなど人気が広がっていますが、実際どん治療内容なのでしょうか?特徴や費用相場、治療回数の目安など、審美歯科のホワイトニングについてくわしくご紹介します。
ホワイトニングとは?
審美歯科の「ホワイトニング」は、過酸化水素を配合した専用のホワイトニング剤を歯に塗ることで、歯の表面にこびりついた着色汚れや歯の黄ばみを取り除き、白い歯にする治療法のこと。俳優やタレント、モデルなどがホワイトニングをしていることを公表しているケースも多く、歯を白くする施術は審美歯科の中で最も一般に知られていて、種類も多彩な人気メニューです。歯科クリニックで行う「オフィスホワイトニング」と、自宅で行う「ホームホワイトニング」があり、最近では両方のいいとこどりをした「デュエルホワイトニング」も人気が高まっています。
費用の相場
審美歯科のホワイトニングはオフィスホワイトニングで1回1~7万円前後です。またホームホワイトニングは2〜5万円程度かかりますが、一度マウスピースを作ればあとはホワイトニング剤を数千円で購入するだけなので比較的リーズナブルです。
治療回数目安
自宅で行うホームホワイトニングの場合は、最初にクリニックで歯形を取って専用マウスピースを作る必要がありますが、後はホワイトニング剤を購入するだけなので通院の必要はありません。一方、クリニックで行うオフィスホワイトニングは、希望の白さになるまで2〜3回通院するのが一般的です。
メリット・デメリット
審美歯科のホワイトニングは歯の表面のエナメル質に付着した着色汚れを透明化し、光を乱反射させて歯を白く見せる効果があります。痛みはほとんどなく、人体に負担の少ない薬剤を使っているため体への負担はそこまでありませんが、施術者の技術によってはホワイトニング効果が十分に出ないことがありますので、信頼できるクリニックを選びましょう。
歯のホワイトニングってどうやるの?
審美歯科では、個々に合った歯のホワイトニング方法を選び、治療してもらえます。最も手軽な方法として検討したいのが、オフィスホワイトニングと呼ばれる薬剤を使用した治療法。わずか数回の治療で、見違えるほどの歯の白さを手に入れることができます。
ホワイトニングで歯が白くなる仕組み
審美歯科でのオフィスホワイトニングには、海外で開発された実績のあるシステムが導入されています。代表的なのが、ビヨンド、ズーム、ルマホワイト、オパールエッセンスなど。いずれも、過酸化水素などの漂白剤が使用されています。非常に濃度の高い漂白剤ですので、歯科クリニックでしか使用できません。
オフィスホワイトニングの前には、大抵、クリーニングが行われます。専用の医療機器を用いて、歯の歯石や汚れを落とすのです。クリーニングを断ることも可能ですが、歯の状況によっては、汚れが付着したままだとホワイトニングの効果が出にくい場合があるので、なるべく受けておいた方が良いでしょう。歯石が多い人、タバコのヤニが頑固に付着している人、飲食物の着色汚れが定着している人などは、ホワイトニングの前にクリーニングを受けたほうが、より白い歯を目指すことができます。
ホワイトニングの治療では、高濃度の漂白剤である過酸化水素を歯に塗り、専用の医療機器で光線を照射する治療が行われます。クリニックによっても、使用する機材や薬剤が異なり、漂白効果にも差があります。ホワイトニング直後は、飲食物による着色が起こりやすいため、これを防ぐためのコーティングを歯に施すことも。クリニックごとに、治療方法は多少の違いがあります。治療前のカウンセリングの際に、どのような治療を行うのか、どのような薬剤を用いるのかなどを確認しておくようにしましょう。
ホワイトニング剤に含まれる成分
オフィスホワイトニングで使用される薬剤は、ほとんどの場合、過酸化水素です。過酸化水素とは、高濃度の漂白剤。といっても、家庭用の漂白剤とは別物で、医療機関のみが扱える成分となっています。家庭用の漂白剤を使用して、歯を白くしようなどと考えてはいけません。クリニックによっては、過酸化水素にポリリン酸やメタリン酸を加えることも。過酸化水素に比べてホワイトニング効果は弱くなりますが、濃度が薄い分痛みが抑えられるというメリットがあります。
ホワイトニング後に気を付けること
審美歯科でのホワイトニング治療は、効果絶大です。治療を受けて白い歯を手に入れたら、効果をキープできるようにしたいもの。気を付けておきたいのは、直後にタバコを吸ったり、色の濃い飲食物を口にしないことです。ホワイトニング直後は、歯が着色されやすくなっています。これを防ぐために、歯にコーティングを施すクリニックもあるくらいです。ホワイトニングを行っても、着色汚れは蓄積されてきます。数ヶ月から半年おきくらいには、定期的に審美歯科でクリーニングやホワイトニング治療を受けるようにしましょう。
ホワイトニングの特徴まとめ
歯の表面のエナメル質は年齢とともに薄くなり、内側にある象牙質の黄色みが目立って歯の黄ばみが目立つようになります。またコーヒーや紅茶、赤ワイン、カレーなどによる着色汚れが蓄積されると、歯が変色してしまうことも。審美歯科のホワイトニングでは、さまざまな理由で黄ばんだ歯の白さを取り戻す治療です。接客業など人前に立つことが多い職業の方や、結婚などハレの日を白い歯で迎えたい方などに人気です。
- 歯の黄ばみが気になる方
- 芸能人のような白い歯に憧れる方
- コーヒー、紅茶、赤ワイン、タバコがお好きな方
- 接客業や人に会うことが多い方
ホワイトニングが得意なクリニックを探す
ホワイトニング体験者の口コミ・評判
親切に教えていただきました。
知人からの紹介でホワイトニングをやりに伺いました。まず、クリーニングを行うのですが初診料がかかってしまうのでいつも通っている歯医者でやられるのがいいですよ、と親切に教えていただきました。いざホワイトニングに行くと先生も歯科助手さんもとても親切且つ相談しやすい親しみやすさで、私自身も友人にオススメしました。(後略)
ネット予約が便利
ホワイトニングで来院。こちらの病院はホームホワイトニングをおすすめしているとの事で、自分に合う型を作ってもらいやり方を教えてもらいました。 当初違う病院に通っていましたが、予約が中々取りづらく、ホワイトニングまで辿り着くのに数ヶ月かかりそうだったので、こちらの病院に変更しました。 院内はとても綺麗で、人気があり常に患者さんの出入りがありますが、先生が数名いらっしゃるので、比較的予約も取りやすく、早く治療を終える事が出来ました。ネットで予約も出来るのでとても便利でした。男性の先生に担当してもらいました。
ホワイトニングでよくある質問
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Question01
ホームホワイトニングとの違いは?
審美歯科で行うオフィスホワイトニングは、クリニックで専門スタッフがホワイトニング剤を歯に塗り、レーザーなどで光を当てることで薬剤を浸透させます。1本からホワイトニングが可能で、白さの調整も細かくすることができます。一方、ホームホワイトニングはマウスピースに薬剤を入れて装着する方法なので、細かな色味の調整や、1本ごとのホワイトニングはできません。そのかわり、通院の必要がないのでマイペースに続けるには適しています。
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Question02
ホワイトニングできない歯って?
虫歯や歯周病がある人は、治療を終えてからでないとホワイトニングはできません。またやわらかくて弱い成長期の歯はエナメル質や象牙質が十分成長できていないため、こちらもホワイトニングはNG。妊娠中の方も避けたほうがよいでしょう。また、打撲などで歯の神経が壊死したために黒ずんだ歯や、抗生物質の影響で変色した歯、表面に亀裂が入っている歯、知覚過敏の歯などは、ホワイトニングには向きません。
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Question03
歯の着色の主な原因は?
歯の着色の主な原因は、食事やタバコのヤニなどによる汚れです。タバコを吸わなくても、コーヒーや紅茶、赤ワインなど、歯を着色しやすい飲食物を頻繁にとっていると、次第にエナメル質が着色されてきます。エナメル質とは、歯の表面で歯を保護している部分。表面に汚れが付いているだけなら、歯磨きでもある程度はきれいにすることができます。しかしエナメル質の下にある象牙質まで黄ばみが沈着したときは、審美歯科で歯のホワイトニングを受けるのが効果的です。
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Question04
着色汚れを落とすほかの方法はある?
自宅で歯の着色汚れを落とす方法としてはホワイトニング歯磨き粉や、歯の消しゴムなどがあります。いずれも、研磨剤を使っていることが多いため、使いすぎには注意しなくてはなりません。 また、エステサロンのセルフホワイトニングという手段もあり、歯の内部の着色を落とすのは困難ですが、表面の汚れは落とせる可能性があります。 これらの方法を確実に上回る効果を得られるのが、審美歯科でのオフィスホワイトニングや歯のクリーニングです。
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Question05
ホワイトニングで白くした歯を維持するには?
審美歯科で歯のホワイトニング治療を受けても、時が経てば、再び着色汚れが出てきます。毎日、飲食をしていれば当然のこと。ホワイトニング治療の効果を持続するには、定期的に審美歯科でメンテナンスを受けることをおすすめします。個人差もありますが、3ヶ月から半年に1回程度、審美歯科でホワイトニングやクリーニングを受けるようにすると、歯の白さをキープできるでしょう。同時にクリーニングを受ければ、歯の健康を維持することもできます。
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Question06
ホワイトニングでも効果が出ないことはある?
ホワイトニングで効果が出る歯には、神経が生きているという条件があります。詰め物やかぶせ物、差し歯などは白くならないため、審美歯科ではほかの治療法で白くする方法を提案してもらえます。ウォーキングブリーチ、セラミック治療、ラミネートベニア、ダイレクトボンディング、歯のマニキュアなど、さまざまな治療法があるので、歯の状態に合った治療法が見つかるでしょう。セラミック治療などは、天然の歯に近い見た目で、より美しくなると人気があります。
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Question07
歯の内部に蓄積した着色も落ちる?
歯の内部に位置する、象牙質に蓄積した着色汚れは、審美歯科で受けられる歯のホワイトニング治療で落とすことが可能です。過酸化水素を使用し、医療機器で光を照射する治療法がよく行われています。また、専用のマウスピースを作ってもらい、薬剤を付けて就寝中にはめるというホームホワイトニングもありますが、歯科で直接治療を受けるオフィスホワイトニングより時間がかかるのがネック。効果や持続期間も、オフィスホワイトニングのほうが優れています。
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Question08
自分で絶対にやってはいけないことは?
歯を白くする方法として話題になっている内容のほとんどが、根拠のないうわさレベルです。例えば、イチゴと重曹での歯磨きは、酸性のイチゴによって表面を溶かされた歯が、重曹の研磨力で傷つくリスクが大きいです。レモンやお酢も同様に、エナメル質が削られるリスクがあります。バナナの皮をこすりつける方法は、タンニンによって逆に着色される可能性があるため、やらないほうが良いでしょう。ココナッツオイルを用いたオイルプリングも、歯のホワイトニングには意味がありません。