ガムピーリングによる歯茎・歯肉のホワイトニング
歯のホワイトニングを検討するとき、合わせてガムピーリングを行うと効果的です。歯肉が黒ずんでいると、いくら歯を白くしても笑顔がくすんでしまうもの。ガムピーリングの種類やおすすめしたい人、おすすめできない人などについてご紹介します。
ガムピーリングとは?
ガムピーリングとは、歯肉のホワイトニングのことです。ホワイトニングといえば歯を白くするケアをイメージしがちですが、口元の印象は歯肉によっても左右されるもの。歯肉がきれいなピンク色をしていると、白い歯をより一層引き立ててくれます。また、歯肉が健康的なピンク色をしていれば、笑顔に自信を持てるのもポイントです。ガムピーリングでは、専用の薬剤を歯茎に塗って治療します。表面麻酔を塗るため、痛みも少ないです。なおかつ、30分ほどの短時間で治療が済むため、気軽に取り組めるのも特徴です。歯肉がピンク色になってくるのは、約1~2週間後。歯肉のメラニン色素やステイン汚れが気になる方におすすめの方法です。
ガムピーリングの種類
ガムピーリングには、手術・レーザー・薬剤と大きく3つの種類があります。それぞれのガムピーリング法について、具体的に見ていきましょう。
手術
歯肉の悩みは、人それぞれに異なります。なかには、歯肉の黒ずみだけでなく、形状などに問題を抱えている方もいるでしょう。一般的に、歯肉のホワイトニングといえば、薬剤かレーザーを使用した治療法を指すもの。しかし、歯肉の悩みの種類によっては、外科手術で対応することも可能です。歯肉が足りない部分に他の部位の歯肉結合組織を移植する手術は、結合組織移植術や遊離歯肉移植術などと呼ばれています。
レーザー
レーザーを用いてのガムピーリングは、痛みが苦手な方に向いている治療法。レーザー治療は、最近ではさまざまな部位の治療法に使用されていて、身近になってきているのが特徴です。脱毛や美肌などでも実績があることから、レーザーでのガムピーリングも納得して受けやすいとトライする人が増えています。ガムピーリングでレーザー照射をするのは、上あごと下あご。他の治療法のような、ヒリヒリした刺激をほとんど感じずに歯肉の黒ずみが取れるのがメリットです。
薬剤
薬剤を用いたガムピーリングは、広く一般的に行われています。歯茎に薬剤を塗って、歯茎の表面をピーリングする方法で、施術直後は歯茎にヒリヒリした刺激が少し残ることが特徴。施術後2~3日もすると、歯肉の表面の薄い膜がはがれてきて、1~2週間で健康的なピンク色の歯肉になってきます。施術直後には歯茎が白っぽくなりますが、しばらくすると色が落ちついてきます。個人差はあるものの、数回で治療が完了します。
ガムピーリングがおすすめな人
ガムピーリングを特におすすめしたいのは、タバコを吸う人やコーヒー・紅茶が好きな人など。喫煙しているとヤニの汚れで歯茎の色が悪くなることがあります。また、コーヒーや紅茶などでもステインという着色汚れが目立ってくることがあるためです。そのような場合でも、ガムピーリングを行えば、歯茎の汚れを改善できます。また、加齢によってメラニンが沈着し、歯茎の色が気になった場合でも、ガムピーリングがおすすめです。
ガムピーリングができない人
ガムピーリングの治療を受けられない人もいます。たとえば、歯周病や歯肉炎など歯肉に炎症が起きている人。また、歯にかぶせものをしていて、その金属の影響によって歯肉が黒ずんでいる場合は、ガムピーリングで改善することは難しいです。ガムピーリングに使用するフェノール・アルコール類などにアレルギーがある人も、避けたほうが良いでしょう。
施術を受けるときの注意点
ガムピーリング後には、辛いものや塩辛いものなど、刺激の強い食べ物は控えてください。薬剤を使用してのガムピーリングは、施術後にヒリヒリとした感覚が生じることがあるのですが、刺激物によって余計にヒリヒリ感が増す可能性があるためです。また、歯肉の黒ずみの再発にも要注意。ガムピーリングをしても喫煙やコーヒー、紅茶、ワインなどの影響で、元に戻ることがあります。ガムピーリングをしてから2~7日くらいは歯肉が白っぽくなるため、その後ピンク色になるまでは様子を見て待つことが大切です。